東京都内から某温泉旅館にお届けのバイク便のご依頼がありました。
お荷物は小さな袋でお渡しする際に、お客様から
「助かったよ。まだ生きていられるよ。ありがとう」
と静かな口調でおっしゃって頂きました。
内心、ずいぶん大げさだなあと思ってしまいましたが、
どうやらそのお荷物は毎日飲まないといけない大事な薬のようで、
それを忘れて温泉に来てしまったとの事でした。
バイク便の仕事をしていてうれしい事は、お届けの際にお客様から直に感謝される事ですが、
その中でも、この言葉は本当に感謝して頂いたんだなぁ、後から重みを実感しました。
その日の都内への帰り道は、なんだかとてもすがすがしい気持ちでした。
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