夜遅くのバイク便のご依頼の事です。
世田谷のとある大通りから少し入った場所からの集荷でした。
地図で住所を確認して、目印の交差点を曲がるとそこは閑静な住宅街でした。
そして、そこで見た光景に愕然としました。
一つの番地には一つの建物、という事が殆どなのですが、
見た目が全く同じ一戸建てが道の両サイドにずらっと立ち並んでいました。
さらにそれらの番地が全て同じなのです!
本当に閑静な住宅街だったのでバイクで移動するには気が引けました。
そこで、覚悟を決めてバイクを降りてお客様のお宅を探しました!
時間が迫っていたのですが遅れる訳には行かないので駆け足で探していると、
数軒目で見つけることが出来ました。
すると、お客様に伺った所、不思議な質問をされました。
「バイクで来ましたか?!」
少し息を切らしている私を見て
「お気遣いありがとうございます。」とおっしゃられました。
お客様はバイク便なので、てっきり近づいてくるバイクの音が聞こえてくるだろうと
玄関で待っていたところ、いきなり呼び鈴が鳴ったのでとてもびっくりしたそうです。
バイクを降りてきたことを察して頂いて嬉しい反面、
驚かしてしまった事に気恥ずかしくもありました。
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