我々配送業者はオフィスビルなどの建物に入る際に
入館手続をし入館証をお預かりして首から下げたり
胸につけたりする事が殆どです。
ある日の18時頃、ご依頼が練馬区の工事関係の方で、
昼間に工事をした川崎のとあるビルに荷物を届けると言うご依頼がありました。
荷物を見ると、その工事をしたビルの入館証である「バッジ」でした。
あえて言わせてもらうならば、ものすごくチャチい
100円で2~3個買えそうなバッジです。そこにビル名と番号が書いてあるだけの代物です。
練馬のお客様は、川崎のビル管理の方に
「ちゃんと処分するから返却しなくてもいいか?」
と聞いてもダメだと言われたそうで、
もう練馬迄戻ってきてしまったし、自分達で返しに行くのも面倒、、、
と渋々バイク便を頼んだ、ということでした。
「あなたもこんなバッジの為に川崎行くなんて大変だね~」
とのお言葉を頂き、
「仕事ですし高速乗れますから楽しいですよ♪」などのお話もし、無事お届け終了しました。
届け終わった後考えてみると
確かにたった一つのバッジでもビルの方からしてみれば、
本当に処分されたかも分からず、
それさえあれば誰でも自由にその ビルに入れてしまうわけですから、
高価な金品よりもバッジの方が重要なのだと気が付きました。
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