40年振りの自転車


私はバイク便歴30年になんなんとするところなのですが、
つい最近、とある事情で、自転車で当日配送する
ソクハイの『メッセンジャー即配便』として45日間稼働したので、
その時に感じたことを書いてみます。

個人的にも自転車に乗るのはほぼ40年振りでした。
(免許を取ってからはずっとバイクだったため)

しかも真夏の暑い時期。
バイクでの稼働も厳しいこの季節に、身体がすっかり忘れている自転車。
当然エンジンは自分の身体。
最初はまともに乗れるかどうかも覚束なかったけども、
会社からメッセンジャー用の自転車を貸して貰って営業所に向かいました。

まずは自転車用のヘルメットに驚きました、これが実に風通しがよいのです。

バイクのヘルメットで、蒸し暑さに慣れている身としては、
意外に感じた。

変速ギアはまだ使いこなせなかったが、それでもひと漕ぎで
結構スピードが出ることにも驚いた。

当然ながら、車体も大変軽い。
スタート直後は「これならいけるかも?」と思ったが…

立ちはだかったのは、東京の坂の多さでした。

青山、赤坂、渋谷、駿河台など、
『山・坂・谷・台』がつく地名は必ず坂があるのです。

また、皇居周辺は少し高くなっているらしく、
必然的に周辺は低くなっています。

バイクなら少しアクセルを開ければ済む話ですが
自分の身体がエンジンな自転車はそうはいかない。

自分が青息吐息で上り坂を登る隣を、
涼しい顔で子供を乗せたお母さんが抜いていく。
電動自転車の普及にも驚きました。

自転車稼働を始めた最初の頃は坂の状況によって
ルートを考え直すことも多かったです。

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実際稼働を始めてみると、やはり自分がエンジンだからだろう
ものすごくお腹が空きます。

朝、昼、晩とも今までないくらいしっかり食べました。

バイク稼働の時はお昼を簡単に済ます事がよくありましたが、
そんな事をしようものなら、本当に身体が動かなくなります。

また、夏という季節的なこともあり、大量に水分が欲しくなりました。
気が付いたら、一日で水を5リットルに飲んでいたこともあった。

また、当然のことながら・・・・
ものすごい筋肉痛が襲ってきました。
年齢的なこともあるのか、2日後にきました。

明らかにペダルが重く感じ、前に進まない。
始まったら最後、後はこれが丸一日続きます。

途中から鎮痛成分を含む湿布を併用してなんとか乗り切ったのですが
1か月してある程度身体が慣れてくるまでは、筋肉痛との戦いでした。

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自転車での稼働で気付いたことは、
自転車なら通れる様々な道があることでした。

先に書いた通り、普通にバイクでのルートを取ると
まともに坂にぶつかってスピードが極端に落ちます。

その分、自転車でなら通れるルートを利用して短縮を図るのですが
それらのルートはバイクでは通れない道が多いため、新しい発見でした。

自分がこの手のルートで驚いたのは、
皇居の二重橋の辺りから、桜田門に抜けるショートカットが使えることでした。
他にも自転車なら一通を双方向で走れるなど、
これらは新鮮で色々と楽しかったです。

ほぼ1カ月半の自転車生活を通して、
そして改めてバイクで稼働してみての
私としての正直な感想としては

『やはりバイクは素晴らしい』

でした。

ただ、バイクでの稼働に戻った今でも
実は自転車の専門誌をチラ見する関心が芽生えました。

筋肉痛との戦いを思い出すと流石に『またあの生活を』
という気にはならないのですが、
様々な新たな発見もあったので、やったこと自体は良い思い出です。

また、この夏をメッセンジャー便として乗り切れたことで、
自分の体力的な面にちょっと自信にもなりました。

免許はないけど、体力に自信があるあなた、メッセンジャー即配便へのチャレンジはいかがでしょうか?

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