3年前ぐらいのお話になります。
荒川区のとある会社に荷物のお届けに向かい建物に到着して歩道にバイクを停めました。
ヘルメットを脱ぎお荷物の準備をしていざ建物に向かおうとした瞬間、ズボンの右側に違和感がありました。
「ん！？」と心の中で思いながら下を見ると4歳位の子供が泣きながら私のズボンを掴んでいました。
「んんっ！？」と思いながら1回空を見て見返すとやはり子供が泣きながらズボンを掴んでいました。
戸惑いながらも子供に「お母さんは？」と聞くと泣きながら首を横に振って「いないの」と返事をしてくれました。
これは迷子だと思いながら頭の中で「迷子を放っておけない、しかし荷物が」と葛藤していましたが、
子供の手を取り「お兄ちゃんお荷物があるから一緒に行って、終わったらお母さんを探しに交番に行こう」と言い
お届けの会社に向かいました。
ドアを開けて、「こんにちはバイク便のソクハイです。荷物のお届けにまいりました。」
と言い会社の方が荷物を取りに来て子供がいる事にビックリ！！
何かの事件と思われると思い事情を説明したら会社の方が子供に「泣かないでえらいね～」
といいお菓子をたくさん渡していました。
子供を見ると少し笑顔になっていたのでホッとして荷物を届け、バイクに戻り交番に向かいました。
交番に向かう途中に〇〇ちゃんと声が聞こえました。
すると子供が「お母さん！！！」と泣きながら声のする方向に走っていきました。
無事にお母さんと会えて安心したのか大号泣していました。
テンパリながらお母さんに事情を説明して、「ありがとうございます！」とお礼を言われ
何かお礼をと言われましたがこれから次の仕事がありますのでと言いバイクに戻りました。
戻り際に「ありがとう、お兄ちゃん！」と言われてその日1日、良いことをしたと言葉に出来ない感情でした。
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